
HOSHINOKO DAYORI
星の子だより
赤ちゃんの頭の形は自然に治る?治療方法は?
AHS Japanにお問い合わせいただくお客様で最も多い声が「いろいろなところに相談したけれど、放っておいたら自然に治ると言われた。数ヶ月経った現在も治らないのでこのまま放っておくのは不安」といった内容です。
本記事では、赤ちゃんの頭の形がゆがむ原因や自然に治るのかという問題、赤ちゃんの頭のゆがみを悪化させない方法を紹介します。
目次
赤ちゃんの頭の形は自然には治らない
ゆがんでしまった頭の形は何も工夫しないで自然に治ることはありません。赤ちゃんの頭の形が「自然に治る」と言われていた理由や、頭の形のゆがみを放置するとどのようなリスクがあるのかを見ていきましょう。
成長によって目立ちにくくなる
赤ちゃんが成長すると皮膚が厚くなり、太く長い髪の毛が生えそろってくるため、ゆがみが軽度であれば、治ったように見えることがあるかもしれません。また、赤ちゃんの頭蓋骨は、お母さんの産道を通るため大きく分けて5つの骨に分かれて生まれてきます。この部分を触るとボコボコしていますが、成長すると骨同士が癒合してボコボコした感覚がなくなるため、ゆがみが治ったように見える可能性があります。
ただしこれはあくまでも、目立たなくなっただけです。赤ちゃんの頃にゆがんだ頭の形は、成長してからもその状態が維持されると考えられます。
頭の形のゆがみを放置するデメリット
日本では、頭の形のゆがみをあまり気にしない傾向があります。しかし頭の形のゆがみに起因するデメリットは無視できません。
例えば頭のゆがみが強くなると、顔の左右が非対称になることがあります。左右の耳の位置がズレ、将来メガネが必要となったときに支障が出るかもしれません。また顔のバランスが崩れると、噛み合わせにも影響する恐れがあります。「うまく噛めない」「片方だけで噛む癖がつく」など、実生活でも不都合が生じるかもしれません。
赤ちゃんの頭の形がゆがむ原因

赤ちゃんの頭の形は、生まれる前にゆがむケースと生まれた後にゆがむケースがあります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
胎内環境や出産の状況
「多生児(双子や三つ子)」「逆子」「早産」「難産」などの場合は、赤ちゃんの頭がゆがむことがあります。
例えば多生児の場合、赤ちゃんの成長にともない胎内のスペースが狭くなってくると、赤ちゃんの頭が圧迫されることがあり、頭の形のゆがみに影響すると考えられます。
また逆子は「分娩時に頭部に圧力が集中しやすい」、早産は「赤ちゃんの頭がまだ柔らかい」「産後の入院時の姿勢が偏る」などの傾向があります。難産は吸引や鉗子分娩となって頭を引っ張られる可能性があり、いずれのケースでも出産時に赤ちゃんの頭の形がゆがむリスクが高まるでしょう。
向き癖
同じ方向ばかり向いて寝る赤ちゃんは、マットレスや布団との接地側が扁平しやすくなります。
先述の通り、赤ちゃんの頭はいくつかの骨が分かれて生まれ、骨と骨の間にすき間があり、大人のように完全に骨化していません。頭はまだ柔らかく、一定方向から圧力を加え続けるだけでゆがんでしまうことがあるのです。
病気
赤ちゃんの頭の形がゆがんでいる場合「頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)」という病気が潜んでいるケースもあります。
頭蓋骨縫合早期癒合症とは、脳の成長が終わらないうちに頭蓋骨がくっついてしまう病気です。頭蓋骨縫合早期癒合症の発症率はあまり高くありませんが、頭の形は病気によってゆがむこともあるということは押さえておきましょう。
赤ちゃんの頭の形のゆがみの種類
赤ちゃんの頭のゆがみには、さまざまな種類があります。ここからは、3種類のゆがみについて詳しく見ていきましょう。
斜頭症(しゃとうしょう)
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、斜めにゆがんでいたら斜頭症である可能性があります。原因は、子宮内の環境、出産時の衝撃、向き癖などが考えられます。
斜頭症のゆがみの方向は、赤ちゃんによりさまざまです。斜頭レベルが高い場合、耳や顔のパーツが左右非対称になる可能性がでてきます。
短頭症(たんとうしょう)
赤ちゃんの頭の形を上から見たとき、後頭部に丸みのない状態です。いわゆる「絶壁」と呼ばれる形状です。
短頭症になりやすいのは、ずっと仰向けで寝ている赤ちゃんです。常に後頭部に圧力が加わるため、頭と床の接地部分が真っ平らになってしまいます。
長頭症(ちょうとうしょう)
赤ちゃんの頭を上から見たときに前後方向が極端に長い形状が、長頭症です。
早産などでNICUに長期入院した場合は、横向きの姿勢を長くとることになりますので、長頭症になるケースもあります。
赤ちゃんの頭の形のゆがみを治す方法
赤ちゃんの頭の形のゆがみを治したい場合、「向き癖をなおす」「ヘルメット治療を行う」などの方法があります。それぞれについて詳細を見ていきましょう。
向き癖をつけないようにする
赤ちゃんの頭の形がゆがむ大きな原因の一つは、同じ方向ばかり向いて寝ることです。赤ちゃんが寝ているときは小まめに体の向きを変え、一定方向からのみ圧力がかからないよう注意しましょう。 特に頭がまだ柔らかい時期である場合は有効で、タミータイムを積極的に取り入れることをおすすめいたします。
ヘルメット治療
ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭にオーダーメイドのヘルメットをかぶせる治療法です。治療の目的は「ゆがみの矯正」であるため、すでに頭の形がゆがんでしまっている赤ちゃんに効果があります。
ヘルメット治療は、開始月齢が早いほど高い効果が期待できるため早めの相談をおすすめいたします。
赤ちゃんの頭の形が気になるときは「スターバンド」
スターバンドは赤ちゃん一人ひとりの形状に合わせて設計され、成長に伴ってヘルメット内層の微調整が可能な日本で唯一のアクティブタイプのヘルメットです(2023年3月現在)。日本でも管理医療機器として認定されており、アメリカをはじめ世界各国で支持されています。
スターバンドによるヘルメット治療の概要と治療期間を紹介します。
赤ちゃんにストレスを与えないヘルメット治療
スターバンドは、赤ちゃんへのストレスを最小限にするため内層はアレルギー性の少ない素材を使用しています。スターバンドは赤ちゃんに合わせてカスタマイズされ、治療方法やプロセスも個々の環境や事情に合わせて組み立てられます。赤ちゃんの様子を見ながら治療できるため、赤ちゃんへの負担を抑えることが可能です。
また、スターバンドのデザインは50種類以上あり、赤ちゃんの雰囲気や好みに合わせてデザインを選べます。
治療期間・治療費
スターバンドの治療期間は赤ちゃんの月齢や変形レベル、頭の大きさによって異なりますが、平均で5カ月前後です。長く矯正を行った場合でも、6カ月程度で完了します。治療期間中は、お風呂や小休憩を除く全ての時間にヘルメットの装着が必要です。
また、費用は以下のとおりです。(2023年3月現在)
・測定コース 0円 (AHS直営オフィスの場合)
・スターバンド費用44万円 (税込)
赤ちゃんの頭の形が気になったらまず専門機関に相談を
赤ちゃんの頭の形のゆがみは、自然に治ることはありません。ゆがみの程度がひどいと感じられる場合は、ヘルメット治療も選択肢に含めるのがおすすめです。
AHS Japan Corporationでは、「とりあえず形状を確認したい」という方向けの「赤ちゃんの頭のゆがみ度測定コース」も受け付けています。まずは頭のゆがみ度をチェックして、治療の必要性を判断してみてはいかがでしょうか。
【初回測定無料】「赤ちゃんの頭のゆがみ度測定コース」を実施中!
世界24ヵ国・60万人以上のヘルメット治療の赤ちゃんが利用・リモルディングヘルメット世界最大級シェア「スターバンド」のAHSJapanでは現在・初回測定が無料にて「赤ちゃんの頭のゆがみ度測定コース」を実施中です。
・1.5秒でスキャン可能なスタースキャナー「FDA(米国食品医薬品局)510(k)認可を取得済」で短時間で正確に赤ちゃんの頭の形を測定
・「義肢装具士」の国家資格を持つ経験豊富なスタッフが対応・サポート
・もし治療対象の場合、治療方法・提携医療機関のご紹介も可能
赤ちゃんの頭の測定・ご相談だけでも大丈夫です。強引なヘルメット治療の推奨はありませんのでご安心ください。
赤ちゃんの頭の形で気になっている方・お悩みの方・測定に興味のある方は「赤ちゃんの頭のゆがみ度測定コースの説明ページ」をご覧ください。
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