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双子や三つ子以上を妊娠する多胎妊娠はとても珍しい現象です。喜びや楽しみが何倍にも膨らむ一方、双子や三つ子の大変な育児に不安を感じるというママやパパもいるかもしれません。多胎妊娠の特徴を理解し、家族で協力し合うことが大切です。
本記事では、双子や三つ子の出産や育児について詳しく解説していきます。
目次
双子や三つ子を妊娠する確率とは?
双子を妊娠する確率は、一卵性双生児と二卵性双生児を合わせて約1%といわれています。つまり、100人に1人の妊婦さんが双子を身ごもるという計算です。この割合には不妊治療で授かるケースが含まれており、自然妊娠のみで考えた場合、双子を身ごもる確率はさらに低くなります。
なお、三つ子以上の多胎妊娠は双子を妊娠する確率よりも低いです。三つ子が生まれてくる確率は0.01~0.02%といわれています。三つ子を妊娠した場合、それは1万人に1人や2人といった珍しい出来事に遭遇したということです。
一卵性双生児と二卵性双生児の違いとは?
妊娠で多いのは、1つの受精卵が1人の胎児となって成長していく単体妊娠です。しかし、時に1つあるいは2つの受精卵から2人の胎児が成長していくことがあります。
一卵性双生児とは、1つの受精卵から生まれた双子のことです。同じ受精卵から生まれた双子は遺伝情報が同一であり、性別や血液型は一致します。また、容姿がかなり似通うのも一卵性双生児の特徴です。(※)これに対して二卵性双生児とは2つの受精卵から生まれた双子のことです。2つの卵子が同時に受精して着床した場合に二卵性双生児が生まれます。二卵性双生児は異なる遺伝情報を持っており、性別や血液型は一致するとは限りません。容姿についても、かなり似ているケースもあればあまり似ていないケースもあります。また、双子のうち一卵性双生児の双子よりも二卵性双生児の双子の方がやや多いことが分かっています。※
※[参考]厚生労働省「多胎児支援のポイント」(PDFファイル)
双子や三つ子の育児にはどのような特徴がある?
双子や三つ子の育児には大変な場面がいくつもあります。ここからは、双子や三つ子の育児と通常の育児との違いについて説明します。
1.授乳が頻回になりやすい
双子や三つ子が低月齢のうちは授乳が頻回になりやすいです。赤ちゃんが同じタイミングで母乳やミルクを欲しがるとは限らないため、ミルク育児でもミルクの準備や哺乳瓶の消毒などやるべきことが多く、バタバタと忙しい日々になるでしょう。母乳育児の場合は他の人に変わってもらうことが基本できないため、ママの体の負担が大きくなってしまいます。
2. 夜泣きへの対応が難しい
双子や三つ子の赤ちゃんは別々のタイミングで泣き出すことがほとんどです。泣いている赤ちゃんを抱っこしてあやし、落ち着かせた頃にもう1人が泣き出すようなことが続くと、休む暇もなくなってしまいます。授乳と夜泣きが続けば、ママは眠る暇がなくなることもあります。パパが協力するなど工夫し、ママの睡眠時間を十分確保することが大切です。
3. 病気に次々と感染することもある
双子や三つ子の赤ちゃんの場合、病気に次々と感染することもあります。低月齢の赤ちゃんは抵抗力がないため、病気に感染しやすいです。双子や三つ子の場合、1人が感染したら他の子も感染してしまうことがほとんどです。赤ちゃんが次々に病を発症した場合、看病には大きな負担が伴います。医療サービスや公共サービスを上手に活用し、看病の負担を和らげましょう。
4. 外出が大変
双子や三つ子の育児では、外出が大変になります。最近では双子向けのベビーカーも種類が豊富になってきましたが、幅が広い双子向けベビーカーは狭い場所を通ることができません。また、公共交通機関に制限あるなど、移動するにも事前確認が必要となることが多いです。赤ちゃんはずっとベビーカーに乗っていてくれるとは限らないため、時には抱っこをしなくてはいけないかもしれません。外出の荷物も双子や三つ子の場合、通常の倍以上の量になります。
双子や三つ子を連れての外出が難しいときには、タクシーを使うなどの工夫をしてみましょう。
双子や三つ子の育児はうまく楽しみながら乗り切るのがポイント!
双子や三つ子の育児には、おそろいの洋服を着せたり一緒にお出かけをしたりとワクワクするような楽しさもあります。とはいえ、新生児のうちは授乳や夜泣きに悩まされることもあるかもしれません。
周囲の手を借りたり公的なサポートを利用したりしながら、大変な時期を乗り切っていきましょう。
双子や三つ子といった多胎児は頭の形にも注意
双子や三つ子といった多胎児は、単児に比べ一人あたりの抱っこの時間が短くなることもあるので、向き癖に気づかず頭が変形してしまう可能性があります。妊娠中においてもママのお腹の中のスペースを取り合いしているので、出産されたときからすでに頭が変形しているケースもあります。
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