
HOSHINOKO DAYORI
星の子だより
星の子だより
星の子リモルディング体験談(斜頭):Sくん

ゆがみレベル : 斜頭Lv 5
開始月齢 : 4ヵ月
治療期間 : 4ヵ月

今回治療をしたのは次男です。長男とは1歳7ヶ月差で生まれました。
長男はよく泣く子で、抱っこ抱っこで育てたためか、頭の形はとてもきれいに成長しました。反対に次男は私が何もしなくても勝手に寝てくれるような子でした。向き癖は気になっていたものの、長男の赤ちゃん返りもあったため「寝てくれるならいいか・・・」と、いつも同じ向きで寝かせていました。生後2ヶ月の頃には誰が見てもわかるほど頭の片側がへこんでしまいました。
それからは昼夜問わずとにかく頭のへこんでいる側が地面に接しないようにしました。「2ヶ月かけてへこんだのだから、あと2ヶ月反対向きに寝かせれば丸くなるはずだ」と単純に考えたからです。寝かせるときはバスタオルや三角形のクッションを体の下に敷いたり、授乳時はフットボール抱きで飲ませたりしました。3ヶ月半になって、以前より頭の歪みがマシになった気はしたのですが向き癖自体は治らず、このままヘルメットなしでどこまで改善できるのか相談したくなり、頭のゆがみ度測定コースに申し込みました。
測定の結果、歪みのレベルは重度ということでした。予想よりも悪い判定でしたが、まだ自分でなんとかできるかも、という希望も捨てきれず、スターバンド治療をせず自力で改善を試みたお子さんの、成長後のスキャンデータを見せて頂きました。いずれもへこんだ形を保ったまま頭のサイズが一回り大きくなっている感じで、スタッフの方も「歪みの悪化を防ぐことはできても、改善させることは難しいかもしれないですね」とおっしゃっていました。是非治療をさせたいという気持ちはありましたが、費用 が高額であったのと、まだ首がすわっていなかったため、その日は決断せずに帰りました。
主人も頭の形がきれいではないそうで(見た目では気にならない程度ですが)、「眼鏡のツルを調整しないといけないくらいで不便は無い」と言っていて、特に歪みを気にしている訳ではないようでした。ただ、何をコンプレックスに思うかは人によって違うし、頭の歪みが歯並びに影響するかもしれない、将来頭痛や肩こりの原因になるかもしれない、といった不安もありました。長男と同じくらい次男のことを抱っこしてあげていたら、きれいな頭の形になっていたのに、と申し訳ない気持ちもありました。また、治療を開始するならばなるべく早い月齢で短期間に、できれば夏までに終えたい、とも考えていたため、申し込むことにしました。
幸い息子は装着を嫌がることはありませんでした。襟足や後頭部の突出した部分の圧迫が強く、赤みが出ていたため、最初の6週間くらいは様子を見ながら恐る恐るの装着でした。また、スターバンドの回旋防止のために付けていただいたスポンジ部分の摩擦が大きく、皮膚の赤みが強くなってしまい、結局スポンジは外してこまめにスターバンドの回旋を直して対応しました。そうこうするうちに次第に赤みは減っていきました。
息子は成長が速く、スキャンのたびに頭が丸くなっていきました。治療開始から3ヶ月経過した頃には見た目ではほとんどわからないくらいになり、もういつ終了してもいいな、と思っていましたが、スタッフの方から「もう少し成長の余地があるので、もしよければあと1ヶ月やってみて、途中でスターバンドがサイズオーバーするようならそこでやめましょう」と勧められ、続けることにしました。その最後の1ヶ月でさらに成長し、スタッフの方も驚くほどきれいな形になり、治療期間4ヶ月で卒業となりました。今となってはどこがへこんでいたのか私でもわからないほどです。治療に際して的確にアドバイスしてくださったスタッフの皆さまに本当に感謝しています。
印象に残っているのは、治療をするか決めるとき、AHS Japanのスタッフさんや適応診断をしてくださった先生が非常に中立的だったことです。特に先生からは「この治療は、必ずしなければならないものではありませんからね。治療をしなかったからといって直ちに身体に支障をきたすものではないですよ。」と念を押されました。いっそのこと「治療したほうが良いよ」と言ってくれたほうが悩まなくて済むのに、と何度も思いましたが、治療を開始した場合、子どもの状態を日々チェックできる人は親以外にいないのですから、親が責任を持って決めなければなりません。今スターバンド治療をするか悩まれている皆さんにも、よく考えた上でお子さんに最適だと思う方法を選んでいただけると良いなと思います。
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