
HOSHINOKO DAYORI
星の子だより
星の子だより
星の子リモルディング体験談 (短頭+斜頭):ふくちゃん

お住まい :世田谷区
ゆがみレベル:短頭Lv2
:斜頭Lv3
開始月齢 :5ヵ月
治療期間 :4ヵ月

8月生まれの息子の頭の形が気になり始めたのは、生後一ヶ月半頃の事でした。赤ちゃんは明るい方を向くと聞いた事はあるものの、寝かせている場所を移動させても、常に頭を右に向けている事に気づいたのです。お腹の中に居る頃から右を向いている事が多く、誕生直後は確かにあった丸い頭蓋の膨らみが、気づけば右耳の後ろが平になる事態となってしまっていました。
私の母と夫に「頭の形が歪んできているような気がするんだけど…」と何度となく訊いてみましたが、答えはいつも「そうかな〜?」。さも私が神経質だと言わんばかりのとぼけた口調で返されて、そうか…気のせいか…と上げかけた腰を下ろすような日々でした。
一方納得しきれないものが私の中にあったのでしょう、健診で訪れた病院や買い物に出かけた街角など、頭の形の奇麗な赤ちゃんを見かける度に 頭の形いいですね!何かコツがあるんですか?と尋ねたりしましたが、どの方もハイハイするようになったら奇麗になった、あるいは元から奇麗だった…等々、運を天にまかせている回答ばかりでした。
小児科や育児の先輩ママに聞いても「大丈夫、目立たないよ」。やがて「目立たない」の言葉にひっかかりを覚えるようになった私は、程なくして夜な夜なパソコンで調べるようになったのでした。結果、「目立たない」は「髪の毛が伸びたりして目立たなくはなるが、改善は難しい」を意味する事。また、赤ちゃんの柔らかい頭蓋は変形しやすい事、それを改善するにはヘルメット治療というものがあり、高額である事。時間もそれなりに掛かる事。ヘルメットには通気性を持たせる事が難しく、暑い時期には親子共に負担が増す事。等の情報を入手する事ができました。
では良く聞くドーナツ枕はどうだろう?背中に丸めたバスタオルを挟み込んでは?とにかくすぐに出来そうな事は何でも試してみましたが、ドーナツ枕は枕の形に頭が凹み始め恐怖してすぐさま中止し、バスタオルは息子自体が動けるようになってきたため意味を成さず。「ヘルメット治療」というものがとても大仰に感じられ、やんわりと目を逸らしていた私でしたが、とうとうこりゃ自前ではどうにもならん!と思い至り、夫に「やっぱりおかしい。見てもらいたい」と迫ったのは息子が三ヶ月になった頃でした。その頃は夫にも如実にいびつさが判る程変形しており、ついに12月末、AHSに測定を申し込んだのです。
首も座った直後、オーダーした黄色のヘルメットが来たのは1月の後半にさしかかった頃でした。まるでグレープフルーツのような息子の頭部がとてもかわいく見えたのを覚えています。しかし同時に頂いた「8ヶ月頃の息子の目指す頭の形」の模型※1を見て、本当にこんなに奇麗な頭の形になるんだろうか?と半信半疑だったのも確かです。
しかしそれが杞憂だったと感じたのはわりとすぐ、装着し始めて2週間も経たない頃でした。授乳の度に凝視していた右耳の後ろの潰れて平になってしまった骨。ここが日に日に勢い良くどんどん盛り上がってくるのです。AHSのスタッフの方が、最初に伺った日に仰った「まだ月齢が低いから可能性は非常に高い 」という旨の言葉が思い出されます。
計測の度に丸くなって行く息子の頭。冬期だったのも幸いしたのでしょう、頭部のトラブルも殆ど無く、本人もつけ始めにどん引きする程べた褒めしたのが効いたのか、嫌がらずに装着し続けてくれました。
開始時は装着時間を1分でも延ばさないと!メンテナンスもきちんとしないと!少しでもずれないようにしないと!と神経質になっていましたが、慣れて許容範囲が判ってくると、ちょっとアレやっときたいから装着はもう少し後でね〜、メンテナンスもちょっと後でね〜、ズレ?まあいいんじゃな〜い?で済ませられるようになり、生活の一部として取り込めると何らストレスも感じなくなってしまいました。

そうこうする内にあっという間に4ヶ月が経ち、卒業の日は突然やってきました。「突然」と感じる程、息子がヘルメットを被っているのが日常になっていたのです。スキャンで判る息子のビフォアアフター。斜頭はほぼ無くなり、気づけばどこからどうみても素敵な頭蓋の形になっていたのです!
ヘルメット治療の原理※2はどこの施設でも同じです。我が家がAHSを選んだ理由は、予約時間通りに調整等が始められる事。以前病院で長時間待たされた時の息子の様子から、これは外せないポイントでした。実際その通り待たされる事など殆ど無く、さらにスタッフの対応が予想以上に気持ちよかったので、この選択は大正解だったと言う事ができます。
街中や児童館で「頭の形、いいですね!」と言われる側になった息子。過去の私のように「どうしてそんなに形が良いの?」と聞かれるお母さんもいらっしゃいます。その時は「ヘルメット治療というのがあってね…」と、懐かしさを感じながら紹介しています。
※1 治療前の頭の形状をもとに、開始月齢から予想される頭の成長に相応する体積を主に扁平部分に集中させ、左右は対称的に、横幅/奥行/高さのバランスが整うよう作成された頭のモルド(鋳型)です。但し、開始月齢や変形レベルから、そのお子様の成長に見合う目標形状になっています。スターバンドを受け取る際に一緒にお持ち帰りいただいております。
※2 日本国内でもヘルメット治療を提供している施設がいくつかありますが、ヘルメットの内側は突出した部分を抑え、扁平部分に成長を促す理想の空間がある、という原理は同じです。但し、製品自体の品質、メンテナンス方法及び技術、利用可能日、フォローアップ体制、効果、実績、費用等には違いがございますので、詳細な情報をお知りになりたいという方はお問い合わせください。
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